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日々思いつくままに


俳人雄姿の日常
by yuusimatuda

我が家の近くで邯鄲が鳴き始めた

08,9,9(火)



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芒の穂が出掛かっている。この草の中で邯鄲が鳴いていた。


夕方、ウオークキング
以前は毎日、5,6キロから10キロ歩いていたが、最近、膝が痛くなって距離を短めにしている。
今日は筑波Xプレスの流山おおたかの森駅の方へ4キロほど歩いた。
今まで畑や森や荒地であったところに、新駅が出来てマンション建設ラッシュが続いている。しかし、駅から少し離れた所は宅地として土地を確保したまま放置されている。
新線が出来、将来の発展を当てにしているようだが、売れ行きは余り芳しくないらしい。
もう日本の人口はこれ以上増えないし景気もよくない。そのような状況で住宅ばかり作っても入る人がいるのだろうか。
他人事ながら少し心配になって来る。

この駅の近くの森に大鷹がいるとのことで、駅名を「流山おおたかの森」としたが、一般の人は半信半疑だった。ところが駅の完成直前、硝子張りのホームに大鷹が迷い込んで出られなくなり話題となった。正に駅名をアッピールするに相応しい出来事だった。

我が家の近くから、この駅へ向かう道路は完成したが、途中の開発が進んでいないので、歩くのには格好の道路である。
ここを歩いていると、日に日に薄の穂が膨らみ、虫の声が増えているのが分かる。
その草地で数日前から邯鄲が鳴き始めた。初めは一箇所だったが、今日は3箇所で鳴いていた。
邯鄲は、ここらの平地では鳴かないものと思っていた。
従って、わざわざ奥多摩の御岳に邯鄲を聞きに何回か通ったことがある。ところが実際は我が家の近くでも鳴いていた。それまでは邯鄲の声を知らず聞き逃していたのだ。
山で邯鄲を聞くのは最高だが、ここでちちろの声と一緒に、邯鄲の澄んだ声を聞くのも悪くない。今日は、ウオークの途中、立ち止まって、しばらく邯鄲に耳を傾けた。

ところが家の近くまで来ると、例の青松虫が鳴き始めていた。この虫は木の上で鳴く、それに声が高く虫の音と云うより雑音に近い。外国人には虫の音は雑音のように聞えると、誰かがいうのを聞いたことがある。正にこの虫ならそう聞えるかも知れない。

青松虫に気がついたのは、昭和52,3年ごろだった。
新宿に勤めていた頃、朝夕、歌舞伎町とゴールデン街の間の旧都電通りの並木の上で大きな虫の声がしていた。
当初、町で拡声器か何かで虫の音を聞かせているものとばかり思っていたが、どうも様子が違うので気をつけてみると本当の虫の音だった。まさか虫が木の上で鳴くとは思っていなかった。

それから数年すると、我が家の近くでもこの雑音が聞え始めた。雑音と云うより騒音である。この虫が鳴き始めてから、日本旧来の虫の音が余り目立たなくなった。この虫に比べると、日本在来の虫は何となくおとなしくしとやかである。

青松虫は伊豆七島では聞かないような気がする。また、九州でも、聞いたことが無い。帰る時期によるのかも知れないが、田舎の人に聞いてもやはり鳴いていないようだ。
最近、この虫の天敵が現れたとかで、以前よりは少なくなったような気がする。

by yuusimatuda | 2008-09-09 22:43
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